群馬県 > 桐生・赤城 > 列車のレストラン「清流」
群馬県みどり市東町神戸にある神戸駅は、わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線の駅として、多くの観光客に親しまれている歴史ある無人駅です。その構内に併設されているのが、全国的にも珍しい本物の車両を活用したお食事処列車のレストラン「清流」です。レトロな木造駅舎とともに、旅情あふれるひとときを演出してくれる人気スポットとなっております。
列車のレストラン「清流」は、かつて東武鉄道日光線で活躍していた1720系デラックス・ロマンス・カー「けごん」の車両を活用したレストランです。1960年から約30年にわたり運行された名車両が、ほぼ現役当時の姿のまま大切に保存・活用されています。
車内には当時の座席がそのまま残され、テーブルを設置した以外は大きな改造が施されていません。大きな窓からは、わたらせ渓谷の自然や行き交う列車を眺めることができ、まるで列車の旅を続けているかのような気分でお食事を楽しむことができます。
看板メニューのやまと豚弁当は、風味豊かな地元産「やまと豚」を使用し、老舗・岡直三郎商店の「日本一しょうゆ」をベースにした特製だれで仕上げた逸品です。持ち帰りは1,200円、店内利用は1,300円(みそ汁付き)となっております。
掛け紙の裏面には沿線ガイドが掲載され、さらに特製の手ぬぐいが付属するなど、旅の思い出としても楽しめる工夫が凝らされています。
トロッコ列車のパッケージが目印のトロッコ弁当も人気です。地元産の舞茸をふんだんに使った幕の内弁当で、舞茸の混ぜごはんや天ぷらなど、群馬の味覚を堪能できます。こちらも持ち帰り1,200円、店内1,300円(みそ汁付き)で提供されています。
駅弁のほかにも、舞茸ごはん定食(1,400円)やソースかつ重(1,000円)、わてつカレー・きのこカレー(1,000円)など、多彩なメニューが揃っています。舞茸天うどん・そば(各1,200円)、もりうどん・もりそば(700円)など、気軽に味わえる麺類も充実しております。
営業時間は11:00~16:00、12月から3月までは月曜定休(祝日の場合は翌日)となっております。神戸駅は無人駅のため、どなたでも自由に構内へ入ることができます。
神戸駅は、春になると約300本の花桃が咲き誇る名所として知られています。3月下旬から4月上旬には桜との競演も見られ、列車と花々が織りなす風景はまさに絶景です。毎年開催される花桃まつりには多くの観光客が訪れ、駅周辺は華やかな雰囲気に包まれます。
1912年(大正元年)の開業当初に建てられた木造駅舎は、増改築を重ねながら現在も現役で使用されています。駅本屋や上下線プラットホームなどの施設は登録有形文化財に指定され、さらに土木学会選奨土木遺産にも認定されています。
かつては蒸気機関車C12形が重連で発着し、急勾配区間へ向かう拠点駅として賑わいました。沢入駅方面へ続く区間は急勾配で、草木トンネルを抜けて一気に高度を上げる路線としても知られています。
神戸駅周辺には、草木ダムや草木湖、みどり市立富弘美術館など見どころが点在しています。水と緑に囲まれた自然豊かな環境の中で、美術鑑賞や湖畔散策を楽しむことができ、駅は観光拠点として重要な役割を担っています。
歴史ある木造駅舎、春を彩る花桃、そして本物の特急車両で味わうお食事。神戸駅と列車のレストラン「清流」は、鉄道ファンはもちろん、家族連れや観光客にもおすすめのスポットです。
わたらせ渓谷の美しい自然に包まれながら、レトロな車内でゆったりとランチを楽しむひとときは、ここでしか味わえない特別な体験となることでしょう。ぜひ神戸駅に足を運び、歴史と味覚、そして四季折々の風景をお楽しみください。