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小平の里

(おだいら さと)

赤城山東麓に広がる自然体験型複合観光施設

小平の里は、群馬県みどり市大間々町小平に位置する、鍾乳洞・キャンプ場・親水公園などを中心とした総合的な自然体験施設です。赤城山東麓の豊かな里山環境に抱かれ、「自然と人とのふれあいの里」をテーマに整備されました。東京からおよそ100km圏内という好立地もあり、日帰り旅行から宿泊型レジャーまで幅広く楽しめる観光スポットとして親しまれています。

1984年(昭和59年)、かつて存在が伝えられていた小平鍾乳洞が再発見されたことを契機に公園整備が進められ、1988年(昭和63年)に鍾乳洞が再公開されました。その後1993年(平成5年)に複合観光施設として総合オープンし、現在では四季を通じて多くの観光客が訪れています。

三つのエリアで楽しむ小平の里

小平の里は大きく「鍾乳洞・湿性植物園エリア」「親水公園エリア」「キャンプ場エリア」の三つに分かれ、それぞれに特色ある体験が用意されています。一日を通して自然・歴史・食・癒しを満喫できる構成となっています。

鍾乳洞・湿性植物園エリア ― 神秘の地下世界と四季の花々

小平鍾乳洞 ― 学術的にも貴重な自然遺産

小平の里の中心的存在が小平鍾乳洞です。1874年(明治7年)、足尾銅山で使用する石灰石の採掘中に発見されましたが、十年ほどで入口が埋没。その後長らく幻の洞窟となっていました。1984年、古文書や言い伝えをもとに再調査が行われ、再発見に至りました。

洞内の総延長は約93メートルと規模は大きくありませんが、石筍やフローストーンに加え、ヘリクタイトやボックスワークなど国内でも珍しい二次生成物が確認されており、学術的価値の高い鍾乳洞とされています。洞内の気温は年間を通じて13〜15度と一定で、夏でも涼しく快適に見学できます。

1988年には旧大間々町(現みどり市)の天然記念物に指定され、約100年ぶりに一般公開されました。現在は安全に配慮した整備が施され、自然の神秘を間近に感じられる貴重な体験ができます。

小平湿性植物園 ― 四季折々の花を楽しむ

鍾乳洞の出口付近には小平湿性植物園が広がっています。約200種に及ぶ湿性植物や山野草が植栽され、早春の福寿草やカッコソウ、春のシャクナゲやクリンソウ、夏の山百合やサルスベリ、秋のハギ、そして冬のロウバイまで、年間を通じて多彩な花々を楽しむことができます。

入場券は鍾乳洞との共通券となっており、自然観察や写真撮影にも最適な癒しの空間です。

狸穴亭・ふれあいの館 ― 地元の味と特産品

お食事処「狸穴亭(まみあなてい)」では、地元産のそば粉やうどん粉を使用した手打ちうどん・そばを味わうことができます。併設の「ふれあいの館」では農産物直売や特産品販売のほか、うどん・そば打ち体験も可能です。自然の恵みを五感で楽しめる施設となっています。

親水公園エリア ― 清流と水車のある憩いの場

小平川でのびのび水遊び

小平の里親水公園は、小平川の清流を活かして整備された水と緑の公園です。川は浅く流れも穏やかなため、小さなお子様でも安心して水遊びを楽しめます。芝生広場にはすべり台や複合遊具が設置され、夏場は多くの家族連れでにぎわいます。

事前予約制のマスのつかみ取り体験も人気で、自然の中で食育体験ができる点も魅力です。

野口水車保存館 ― 動態保存される産業遺産

園内には野口水車保存館があり、1910年(明治43年)築造の屋内型水車「野口水車」が保存・公開されています。直径5.64メートルの水輪は国内最大級を誇り、かつては精米や製粉、撚糸の動力として地域産業を支えました。

戦後に役目を終えましたが、1990年に町へ寄贈され、復元後は現在も実際に精米・製粉を行っています。昔ながらの水車の音と木造建築の雰囲気は、訪れる人々に懐かしさと感動を与えてくれます。

キャンプ場エリア ― 本格アウトドアと癒しの湯

充実のキャンプ施設

小平の里キャンプ場には、大小のバンガローやコテージ、貸テント、バーベキューハウスなどが整備されています。器具のレンタルも可能で、初心者からベテランまで気軽にアウトドア体験ができます。夜には満天の星空のもとでキャンプファイヤーを楽しむこともでき、屋外ステージではイベントやコンサートも開催されます。

遊湯館 ― 薪で沸かす檜風呂

キャンプ場内にある日帰り入浴施設「遊湯館」は、湧き水を薪で沸かす“燃し火風呂”が名物です。檜の香り漂う浴槽でゆったりと身体を温めるひとときは格別です。親水公園で遊んだ後やキャンプの締めくくりに立ち寄れば、心身ともにリフレッシュできます。

自然と歴史を結ぶ観光ルート

小平の里は「関東ふれあいの道」群馬県コースの経由地にも指定されており、高津戸峡とあわせて散策を楽しむことができます。また「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選定され、自然景観と歴史資源を体感できるエリアとして評価されています。

アクセス情報

わたらせ渓谷鐵道「大間々駅」から車で約11分、東武桐生線・上毛電鉄「赤城駅」から車で約14分。北関東自動車道・太田藪塚ICからは約25分で到着します。駐車場は無料で利用でき、団体利用にも対応しています。

憩いと学びが融合する里山の観光拠点

小平の里は、自然の神秘を体感できる鍾乳洞、清流と芝生が広がる親水公園、歴史ある水車、そして本格的なキャンプ体験と入浴施設が一体となった複合観光施設です。四季折々の花や里山の風景に包まれながら、家族や友人と心豊かな時間を過ごすことができます。

自然と歴史、人とのふれあいを大切にした小平の里で、ぜひ思い出に残るひとときをお過ごしください。

Information

名称
小平の里
(おだいら さと)

桐生・赤城

群馬県