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早滝(群馬県)

(はやたき)

神流町が誇る迫力満点の氷瀑

早滝は、群馬県多野郡神流町を流れる塩沢川の上流、赤久縄山のふもとに位置する落差約30〜40メートルの直瀑です。神流川へと注ぐ清流の途中にかかるこの滝は、水量が豊富で豪快な水しぶきを上げる姿が特徴で、四季折々に異なる表情を見せてくれる神流町屈指の景勝地として知られています。

氷瀑で知られる名瀑

早滝は標高約900メートルという高所にあり、冬の冷え込みが厳しい地域にあります。そのため、例年12月末頃から徐々に凍り始め、2月頃には最盛期を迎えます。気温が十分に下がると、滝全体が氷に包まれる壮大な氷瀑となり、自然が作り出す巨大な氷の芸術を見ることができます。

全面結氷した姿はまさに圧巻で、関東近郊では貴重な氷瀑スポットとして知られています。厳冬期にはアイスクライミングを楽しむ愛好者の姿も見られますが、訪れる際は十分な装備と安全対策が不可欠です。

四季折々に楽しめる自然美

春から夏にかけては、周囲の新緑が鮮やかに映え、滝壺周辺にはひんやりとした空気が漂います。盛夏でも涼を感じられる避暑地として親しまれています。

秋にはコナラやカエデ、マツなどの落葉広葉樹が色づき、燃えるような紅葉と白い滝筋との対比が美しい景観を生み出します。標高が高くなるにつれてカラマツやミズナラ、シラカンバなども見られ、山全体が秋色に染まります。

地質が生み出す色彩豊かな景観

早滝周辺の地質はジュラ紀のメランジュ基質(付加帯コンプレックス)からなり、白色の珪質岩や緑色・赤色の変成岩などが複雑に入り組んでいます。そのため河床には色とりどりの岩石が見られ、滝の景観に独特の彩りを添えています。自然の造形美と地質学的価値の両面を楽しめる場所でもあります。

アクセスと注意事項

早滝へは公共交通機関でのアクセスはなく、自家用車と徒歩で向かう必要があります。神流町へは国道462号を利用し、八幡神社の角を右折して塩沢川沿いを上流へ進みます。塩沢ダムを越え、急斜面を登った先の林道途中まで車で進むことができます。

そこからは登山道となり、途中には鎖場やガレ場、崖沿いの急斜面が続きます。滝壺直前には小滝を越える必要があり、足場も不安定なため慎重な行動が求められます。冬期は路面凍結や積雪があるため、装備を整えたうえで十分に注意してください。また、熊やマムシ、スズメバチなど野生動物にも警戒が必要です。

神流七滝とともに巡る自然散策

早滝は、神流町に点在する「神流七滝」のひとつです。せせらぎの音、渓谷を渡る風、青葉や紅葉、そして冬の白景色まで、四季を通じてさまざまな風景を楽しめます。

入沢の滝

滝の裏側に回り込んで眺めることができることから「裏の滝」とも呼ばれています。滝不動尊が祀られ、古くから信仰を集めています。

不動の滝

落差約30メートル。岩陰に祀られた不動尊にちなみ名付けられました。力強い水流と岩肌の対比が印象的です。

小豆の滝

林道七久保橋倉線から徒歩約10分と比較的訪れやすく、滝壺近くまで行くことができます。色彩豊かな岩肌と周囲の雑木林が美しい調和を見せます。

白水の滝

石灰岩の岩肌から白糸のように流れ落ちる優美な滝です。長い年月をかけて形成された自然の造形が見どころです。

九十の滝

遊歩道や駐車場が整備されており、渡戸橋から遠望することができます。比較的気軽に訪れることができる滝です。

逢瀬の滝

国道299号沿いの間物沢川に位置し、木々の間からひっそりと姿を見せる静かな滝です。

自然と向き合う神流町の名瀑

早滝は、豊かな水量と迫力ある落差、そして厳冬期の氷瀑という特別な景観を楽しめる名瀑です。神流七滝とあわせて巡れば、神流町の豊かな自然の魅力をより深く体感できるでしょう。安全に配慮しながら、四季折々の表情をぜひ現地でご堪能ください。

Information

名称
早滝(群馬県)
(はやたき)

富岡・下仁田

群馬県