古くから日本人に親しまれてきた食材のひとつ、こんにゃく。特に生のこんにゃく芋をすりおろして作る「生芋こんにゃく」は、こんにゃく本来の弾力と風味のよさを引き出すことができる。こんにゃくの生産量、全国トップクラスを誇る群馬県では、こんにゃくを使った“こんにゃく料理”が豊富。地元では、定番のおでんや刺身の他にも、味噌漬け、湯葉こんにゃく、枝豆こんにゃく豆腐など、食べ方もバラエティ豊か。
【歴史・由来】
群馬県は、多くの火山があり、火山灰が積もった深く水はけの良い耕土が広がっている。このこんにゃく芋栽培に適した、水はけの良い土地で作られるのが群馬のこんにゃくだ。
こんにゃくの90%は水でできている。群馬の三名山に磨かれた利根川水系の清らかな名水で作られているのも群馬のこんにゃくの特徴の1つ。
こんにゃく芋は腐敗しやすく保管が難しい作物だ。群馬県の冬は気温が低く、乾燥した季節風が強く吹くため、11月に掘り取ったこんにゃく芋を、植え付けが始まる5月まで良い状態で保管できるのも、生産が盛んな理由である。
このように群馬県の日照時間の長さと水はけのいい土壌が、こんにゃく芋の栽培に適していることから産地が形成され、全国生産量の約9割が群馬県で生産されている。
【その他】
こんにゃく栽培に適した立地や、豊かな資源により、こんにゃく芋の生産者はもとより、原料加工業者、製品製造業者も多く、多彩なこんにゃく商品が生み出されている。