西の河原通りは、日本三名泉の一つとして名高い草津温泉の中心に広がる湯畑から、西の河原公園へと続く温泉街のメインストリートです。およそ10~15分ほどの散策コースには、みやげ物店や飲食店が軒を連ね、草津らしいにぎわいと温泉情緒を存分に味わうことができます。石畳の道を下駄の音を響かせながら歩けば、まるで昔ながらの湯治場に迷い込んだかのような、どこか懐かしく温かな気分に包まれます。
通り沿いには、湯けむりを思わせる蒸気が立ちのぼる温泉まんじゅう店や、名物の温泉玉子、濃厚なソフトクリーム、香ばしい串焼きなど、思わず足を止めたくなるグルメが勢ぞろいしています。なかでも老舗の味の元祖長寿店では、蒸したての温泉まんじゅうを味わうことができ、ふっくらとした生地の中には小豆のつぶ餡がたっぷり詰まっています。片手で気軽に楽しめるサイズで、散策のお供にもぴったりです。
そのほか、地元の特産品や伝統工芸品、かわいらしい和雑貨などを扱う店舗も多く、旅の思い出となる一品を見つける楽しみもございます。浴衣姿でそぞろ歩きを楽しむ観光客の姿も多く、温泉街ならではの風情が感じられます。
坂道を下りると目の前に広がるのが、草津の象徴である湯畑です。木製の湯樋(ゆどい)がずらりと並び、湯の花を沈殿させる様子は草津ならではの光景です。足元には段差もございますので、散策の際はどうぞお気をつけください。
江戸時代、八代将軍徳川吉宗のためにこの湯を汲み上げ、江戸城へ運ばせたと伝えられる由緒ある場所です。町制100周年の際には「御汲み上げの儀」も再現され、歴史を今に伝えています。
左手に並ぶ木樋では、温泉成分が沈殿して「湯の花」が採取されます。草津土産としても人気があり、自然の恵みを感じられる存在です。
気軽に利用できる足湯スポットです。旅の疲れを癒しながら、隣り合わせた人との何気ない会話が生まれるのも温泉地ならではの魅力です。
勢いよく流れ落ちる湯滝は迫力満点。岩肌に見られる緑色の藻「イデユコゴメ」は強酸性の環境を好む珍しい原始的藻類です。夜には石造りの灯篭がライトアップされ、幻想的な雰囲気を演出します。
湯畑周辺の石柱には、草津を訪れた著名人100名の名が刻まれており、歴史の足跡を感じることができます。また、「八代将軍御汲上げの碑」には吉宗公ゆかりの逸話が記されています。
昭和レトロな木回廊が印象的な広場で、湯畑の“畑”に対して棚田をイメージした設計が特徴です。購入した軽食や飲み物を手に、温泉情緒を感じながらひと休みするのに最適です。イベントが開催されることもあり、賑わいを見せます。
草津節に合わせて行われる伝統の「湯もみ」ショーは見どころのひとつです。約25分の公演では、実演のほか体験コーナーもあり、草津の文化を間近で感じることができます。
西の河原通りから少し足を延ばすと、温度の異なる湯に順番に入る「合わせ湯」が体験できる大滝乃湯があります。さらに、2022年にリニューアルした裏草津・地蔵エリアでは、足湯・手湯・顔湯など多彩な温泉体験が楽しめ、湯畑周辺とはまた異なる落ち着いた雰囲気が広がります。
また、漫画ファンに人気の漫画堂では、1万冊以上の漫画が所蔵されており、著名漫画家の直筆サインやイラストも展示されています。温泉と文化を同時に楽しめるユニークなスポットです。
JR長野原草津口駅より草津温泉行きのバスに乗車し、終点「草津温泉バスターミナル」下車。そこから徒歩約5分で西の河原通りへ到着いたします。公共交通機関を利用して気軽に訪れることができるのも魅力のひとつです。
西の河原通りは、草津温泉の歴史、文化、そしてグルメを一度に楽しめる魅力あふれる散策路です。湯けむりに包まれながら、ぜひ心ゆくまで温泉街の風情をご堪能ください。