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西の河原公園

湯けむりと自然が織りなす幻想の散策地

西の河原公園は、草津温泉の最西端に位置する名勝地で、その名は温泉街の西側に広がる河原であることに由来するといわれています。公園一帯は上信越高原国立公園の特別地域に指定されており、豊かな自然と温泉の恵みが調和した、草津を代表する景観が広がっています。

草津温泉は日本三名泉の一つに数えられ、自然湧出量は日本一を誇ります。なかでも西の河原周辺では、毎分約1,400リットルもの源泉が地中から湧き出し、湯の川となって河原を流れ、滝や池をつくり出しています。あたり一面に立ちのぼる湯けむりと硫黄の香りが、訪れる人々に「温泉地に来た」という実感を与えてくれます。

湯畑から続く情緒あふれる散策コース

温泉街の中心にある湯畑から徒歩約15分。和風旅館やみやげ物店が並ぶ西の河原通りを抜けて進むと、公園の入口に到着します。途中には片岡鶴太郎美術館があり、芸術鑑賞を楽しみながらの散策も可能です。四季折々の花々が彩る道のりは、浴衣姿で歩くのにもぴったりで、温泉情緒をたっぷりと味わえます。

穴守神社と鬼の伝承

園内には朱色の鳥居が連なる穴守稲荷神社が鎮座し、冬には雪景色との美しいコントラストが楽しめます。西の河原一帯はかつて「鬼の泉水」とも呼ばれ、鬼が住む地と伝えられてきました。「鬼の茶釜」や「鬼の相撲場」といった名称が今も残り、神秘的な雰囲気を漂わせています。

ベルツ博士と草津の医学史

園内の高台には、ドイツ人医学者エルヴィン・フォン・ベルツ博士とスクリバ博士の胸像が建てられています。ベルツ博士は1878年に草津を訪れ、その泉質や時間湯療法を研究し、草津温泉を世界へ紹介しました。碑文や句碑も点在し、温泉文化の歴史を静かに物語っています。

西の河原露天風呂 ― 圧倒的な開放感

公園の最奥部には、町営の西の河原露天風呂が整備されています。男女合わせて約500㎡という日本有数の広さを誇り、森林に囲まれた大きな湯船でゆったりと湯浴みを楽しむことができます。源泉は高温で知られる万代源泉から引かれており、湧出温度は94~95度、泉質は酸性塩化物硫酸塩温泉(pH1.7)です。

殺菌作用や抗炎症作用に優れ、神経痛、関節痛、慢性消化器病、病後回復期の療養、美肌など多くの効能が期待されています。洗い場はありませんが、脱衣所やロッカーが整備され、安心して利用できます。

四季折々の絶景

春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、そして冬の雪見風呂と、四季ごとに異なる景色を360度体感できるのが最大の魅力です。特に冬の雪見露天風呂は格別で、白銀の世界と湯けむりが織りなす光景は訪れる人の心に深く刻まれます。

幻想的なライトアップ

夜には日没からライトアップが行われ、湯煙に光が差し込む幻想的な風景が広がります。昼間とは異なる静寂と神秘性に包まれ、湯上がりの散策にも最適です。満天の星空を眺めながらの入浴は、忘れがたい思い出となるでしょう。

文化と信仰が息づく周辺散策

園内には不動滝(不動明王)水子地蔵尊、さらには歌人斎藤茂吉の詩碑など、多くの見どころが点在しています。斎藤茂吉は草津滞在中に詠んだ歌を残し、その一句「いづこにも湯が噴きいでて流れゐる 谷間を行けば身はあたたかし」は、まさに西の河原の情景を的確に表現しています。

自然と温泉が調和する特別な空間

西の河原公園は、ただ温泉を楽しむだけでなく、草津の歴史や伝承、自然景観を総合的に体感できる貴重な場所です。湯畑と並ぶ代表的な観光地として、多くの人々に親しまれています。

湯けむりに包まれながら静かに歩けば、かつて鬼の住処と恐れられたこの地の神秘性や、長い年月にわたり温泉とともに生きてきた人々の営みが感じられることでしょう。草津温泉を訪れた際には、ぜひ西の河原公園まで足を延ばし、自然と湯の力が織りなす壮大な景観をご堪能ください。

Information

名称
西の河原公園

草津・四万

群馬県