草津片岡鶴太郎美術館は、名湯・草津温泉の中心地にほど近い西の河原公園入口に位置する美術館です。温泉街の風情を感じながら、芸術家としても高い評価を受ける片岡鶴太郎氏の世界観に触れることができる文化施設として、多くの観光客に親しまれています。湯畑から徒歩約7分という立地の良さも魅力のひとつで、浴衣や下駄のまま気軽に立ち寄ることができます。
本美術館は平成10年(1998年)、草津ホテルの付帯施設として開館いたしました。「温泉にいらしたお客様が、浴衣と下駄でぶらっと入って楽しめる美術館をつくりたい」という思いから構想が始まり、延べ床面積約475平方メートルの館内に、墨彩画や書、陶芸、漆芸作品などが展示されています。
展示作品は常時およそ100~120点。収蔵作品は約300点以上にのぼり、季節に合わせて年4回の展示替えが行われます。そのため、訪れるたびに新たな作品との出会いがあるのも魅力です。
片岡鶴太郎氏は、1954年東京都生まれ。俳優、お笑いタレントとして一世を風靡し、その後は画家・書家としても高い評価を受けている多才な芸術家です。独学で墨彩画という独自の表現を切り拓き、魚や花、虫など身近な自然を題材に、生命を慈しむ優しいまなざしを描き続けています。
その作品は「普段着の絵」とも称され、肩肘張らない自然体の美しさが特徴です。大胆な余白と繊細な筆遣い、そして温かみのある色彩が見る人の心を和ませます。芸人として培った観察力や感性が、作品の奥行きに反映されている点も大きな魅力です。
館内では、約550点におよぶ所蔵作品の中から、季節に合わせて約120点を展示しています。墨彩画を中心に、油彩画、陶器、漆器など幅広いジャンルの作品が並びます。
特に人気が高いのは、魚や野菜、花を題材にした墨彩画です。大胆でありながら繊細な筆致は、草津の自然や温泉の湯けむりともどこか響き合い、訪れる人々に静かな感動を与えます。
1階にはカフェスペース「art cafe kusatsu」が併設されています。大きな窓越しに西の河原の湯けむりを望みながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。なかでも人気メニューは「あんバタートースト」。朝8時から営業しており、テラス席もおすすめです。
カフェのみの利用も可能で、観光の合間の休憩場所としても重宝されています。
館内のグッズコーナーでは、絵はがきやオリジナルグッズなど、ここでしか手に入らない商品が販売されています。旅の思い出や贈り物としても好評です。
JR長野原草津口駅よりJRバス草津温泉行きに乗車し約25分、「草津温泉バスターミナル」下車後、徒歩約12分です。
関越自動車道・渋川伊香保ICから国道17号、353号、145号、292号を経由し約60km、所要時間はおよそ1時間30分です。
草津温泉は古くから湯治場として栄え、多くの人々を癒してきました。その温泉街の落ち着いた雰囲気の中で、芸術に触れる時間は、心身の癒しをさらに深めてくれます。
浴衣姿で美術館を訪れ、作品を鑑賞し、カフェで一息つく――そんな何気ないひとときが、旅の思い出をより豊かなものにしてくれることでしょう。
草津片岡鶴太郎美術館は、温泉観光と文化体験を同時に楽しめる、草津ならではの魅力的なスポットです。草津温泉を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。