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高崎だるま

(たかさき)

江戸時代中期の天明の飢饉の頃、少林山達磨寺9代目の住職東嶽和尚が達磨の木型を彫って紙張抜きを農家に教えたのが始まりとされる。当初は座禅像に近かったが、多くの養蚕農家で蚕の起きと達磨の起き上がりとのゴロ合いから神棚に祀られるようになったので次第に丸くなり現在の型となった。大きな特徴として、眉が鶴、髭が亀、更に肩に商売繁昌、家内安全等縁起の良い文字が書きこまれており、他の産地では見られない特徴となっている。全国生産の80%に匹敵する、年間170万個が生産されており、現代の選挙の際に立候補時に左目玉を墨で入れ、当選後に右目玉を墨で入れる「選挙だるま」のほとんどが高崎で生産されている。冬に風が強く乾燥する気候がだるま作りに適しており、農閑期の副業として盛んに行われた。

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名称
高崎だるま
(たかさき)

高崎・前橋

群馬県