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少林山 達磨寺

(しょうりんざん だるまじ)

縁起だるまの発祥地

縁起だるま発祥の地として名高い高崎の名刹

少林山達磨寺(達磨寺)は、群馬県高崎市にある黄檗宗の禅寺で、鼻高丘陵の北斜面、観音山丘陵の端に静かに佇んでいます。山号を少林山といい、日本全国で親しまれている縁起だるま発祥の地として広く知られています。毎年正月に開催される「少林山七草大祭だるま市(高崎だるま市)」は、関東有数の伝統行事として多くの参拝者で賑わいます。

達磨大師の教えを今に伝える禅寺

達磨寺は、中国禅宗の祖である達磨大師(菩提達磨)の教えを受け継ぐ寺院です。達磨大師は、約1600年前に南インドから中国へ渡り、長年にわたる坐禅修行によって禅の精神を広めた人物として知られています。赤い衣をまとい、厳しい修行に耐えるその姿は、現在の縁起だるまの原型となりました。

境内の中心にある達磨堂には、達磨大師の坐禅像が安置され、参拝者は静かな空間の中で心を落ち着かせ、祈りを捧げることができます。

縁起だるま誕生の歴史

少林山達磨寺が縁起だるま発祥の地とされる背景には、江戸時代後期の社会状況があります。天明の大飢饉(18世紀後半)により生活に困窮した農民たちを救うため、九代目住職の東嶽和尚(とうがくおしょう)が、副業としてだるま作りを奨励しました。

開山である心越禅師が描いた一筆だるまの像をもとに、木型を彫り、張り子だるまの製法を村人に伝えたことが始まりとされています。この取り組みは農民の生活を支えると同時に、だるま信仰を広く根付かせ、今日まで続く高崎だるま文化の礎となりました。

達磨堂 ― 全国・世界のだるまが集う空間

境内にある達磨堂は、少林山達磨寺の象徴的な建物です。伝統的な木造建築の温もりと、洗練された空間構成が調和した二階建ての堂内には、日本各地のだるまはもちろん、海外のだるまも展示されています。

だるまの形や表情、色彩の違いを見比べることで、地域ごとの文化や願いの込め方の違いを感じることができます。展示は分かりやすく構成されており、1階・2階ともに無料で公開されているため、誰でも気軽に楽しめる点も大きな魅力です。

洗心亭とブルーノ・タウト

境内には、ドイツの著名な建築家ブルーノ・タウトが昭和初期に約2年間滞在した洗心亭があります。タウトは日本建築の美を世界に紹介した人物で、この地で執筆活動に専念しました。

洗心亭は現在、群馬県指定史跡となっており、異文化交流の歴史を今に伝える貴重な建造物です。また、映画監督・黒澤明が助監督時代に脚本化した「達磨寺のドイツ人」の舞台としても知られ、文化的価値の高い場所となっています。

四季折々に表情を変える境内

少林山達磨寺は、四季を通じて美しい景観を楽しめる寺院です。春は新緑、夏は静かな木陰、秋には境内一帯が鮮やかな紅葉に包まれ、訪れる人の目を楽しませてくれます。

特に冬には、夕方から夜にかけてだるま灯籠がライトアップされ、幻想的な光景が広がります。寒い夜の中でやさしく輝く灯籠は、寺の風情を一層引き立て、写真映えするスポットとしても人気があります。

少林山七草大祭だるま市

毎年1月6日から7日にかけて開催される少林山七草大祭だるま市は、高崎を代表する冬の風物詩です。境内や参道には多くのだるま店が並び、家内安全や商売繁盛、合格祈願など、さまざまな願いを込めただるまを求める人々で活気に満ちあふれます。

まとめ

少林山達磨寺は、縁起だるまの発祥というだけでなく、禅の教え、歴史、文化、そして人々の祈りが重なり合う特別な場所です。静かに参拝を楽しみたい方も、だるま文化に触れたい方も、訪れるたびに新たな発見と心の安らぎを得られる、高崎屈指の観光・信仰スポットといえるでしょう。

Information

名称
少林山 達磨寺
(しょうりんざん だるまじ)
リンク
公式サイト
住所
群馬県高崎市鼻高町296
電話番号
027-322-8800
営業時間

終日(寺務所 9:00~17:00)

定休日

なし

料金

無料

駐車場
無料
アクセス

JR高崎線 高崎駅西口ぐるりん少林山線乗附先回り 20分 「少林山入口」下車
JR信越線 群馬八幡駅より徒歩15分(タクシー約5分)

関越自動車道 高崎ICより約20分

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