1936年に建立された当時は世界最大の観音様でした。
市内を一望できる高崎観音山丘陵に立ち、高さ41.8m(9階立ビルに相当)の大きさを誇る。
胎内も拝観でき(有料)、9層に分かれた内部には20体の仏像が安置されています。
胎内の最上階からは市街地はもとより、群馬県の主要な山々から八ヶ岳等まで一望できます。
息災・安産・子育ての仏様ですが、縁結び・長寿のご利益もあります。
夜はライトアップされ、また駐車場からの夜景が素晴らしいのでデートスポットにもなっています。
縁結びの仏様なので、是非とも足を運んでみて下さいね。
足場は舗装されているので車椅子の方も参拝できます(胎内は階段)。
高崎市にある高崎観音山丘陵に位置するのが、高崎白衣大観音像です。この観音像は、観音山の頂上、標高190mの地点にあり、高野山真言宗慈眼院の境内に鎮座しています。
この観音像の最上階(肩の部分)からは、高崎市の街並みや群馬県内の主な山々、そして八ヶ岳なども一望できます。
愛称としては「高崎観音(たかさきかんのん)」とも呼ばれています。地元の人々は「観音様」や「白衣観音」と親しみを込めて呼ぶことが多いです。
また、白衣(びゃくい)の発音が一般的で、白衣(びゃくえ)という読み方はあまり使われません。群馬県の郷土かるた「上毛かるた」でも「白衣観音」には「びゃくいかんのん」という振り仮名が付けられており、その影響が見られるでしょう。
この観音像は、1936年(昭和11年)に実業家の井上保三郎によって建立されました。
鉄筋コンクリートで作られたこの観音像の高さは41.8メートルで、重さは5,985トンにも及びます。当時、世界最大の観音像として注目されました。
観音像内部には146段の階段が9層に連なり、20体の仏像が祀られています。今日では年に約5万~6万人が訪れ、内部にも入ることができます。
この観音像は、かつて高崎に駐屯していた大日本帝国陸軍歩兵第15連隊の戦没者を慰霊するために建てられたと同時に、観光名所としての役割も果たしていました。
この観音像の原型製作は伊勢崎市出身の鋳金工芸作家・森村酉三(日展・無鑑査)によって行われ、建設の指揮は黒川竜玉が執り、2年余りの歳月をかけて完成しました。
現在、慈眼院は関東八十八カ所霊場第一番札所と、東国花の寺百ヶ寺のひとつに選ばれ、境内は観光地としてはもちろん、全山約三千本の桜をはじめ四季を通じて様々な花木、自然を楽しむことができる市民憩いの場ともなっています。
観音像は1998年に「たかさき都市景観賞」受賞、2000年には国の「登録有形文化財」に指定されました。
胎内拝観
3月~10月:午前9時~午後5時
11月~2月:午前9時~午後4時30分
無休
胎内拝観
高校生以上 300円
中学生以下 100円
電車:JR高崎線高崎駅よりバス約25分、タクシー約20分
車:関越自動車道高崎IC、前橋ICより約20分