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いずみ緑道

(いずみりょくどう)

花と芸術に彩られた大泉町のシンボル散策路

いずみ緑道は、群馬県邑楽郡大泉町のほぼ中央を南北に縦断する自然豊かな遊歩道です。総延長は約2.8キロメートルにおよび、四季折々の自然を楽しみながらゆったりと歩くことができる散策路として、多くの町民や観光客に親しまれています。

この緑道は、北側の城之内公園から南側のいずみ総合公園まで続いており、さらに周辺の散策路を含めると利根川付近まで約4キロメートルのウォーキングコースとして楽しむことができます。緑豊かな並木道と芸術作品が調和する景観が高く評価され、日本の道100選美しい日本の歩きたくなるみち500選にも選ばれています。

町の中心を彩る自然豊かな散策路

いずみ緑道は、大泉町の中心部に位置しながらも豊かな自然に囲まれた落ち着いた空間が広がっています。緑道には約100種類を超える樹木が植えられており、その総数はおよそ4万本にも及びます。春の新緑、夏の青々とした木陰、秋の紅葉、冬の澄んだ景色など、季節ごとに異なる表情を見せてくれるのが大きな魅力です。

散策路は歩行者専用の通路と自転車専用の通路が分かれて整備されている区間が多く、安全で快適に利用できるよう配慮されています。そのため、散歩やジョギング、サイクリングなどさまざまな楽しみ方ができる場所として人気を集めています。

噴水や水路、彫刻が彩る美しい景観

緑道沿いには、自然だけでなく芸術的な景観も楽しめる工夫が施されています。特に西小泉駅周辺では、噴水や水路が整備されており、水の流れが爽やかな雰囲気を演出しています。

また、道の各所には多くの彫刻作品が設置されており、散策をしながらアートを楽しむことができます。これらの作品は有名な彫刻家によるものも多く、自然の緑と芸術作品が調和した景観は訪れる人々の心を和ませてくれます。

花や木々、そして彫刻が織りなす風景は、まるで屋外の美術館のような雰囲気を感じさせる空間となっています。

軍需鉄道の跡地から生まれた歴史ある緑道

いずみ緑道の歴史は、戦前の軍需輸送にまでさかのぼります。昭和初期、この地域には中島飛行機の工場があり、そこで生産された航空機を輸送するための道路として現在のハナミズキ通りが整備されました。

同時期には、太田市や大泉町で生産された物資を首都圏へ運ぶための軍需鉄道として東武仙石河岸線(貨物線)が建設されました。この鉄道は、西小泉駅から利根川沿いの仙石河岸まで伸びる重要な輸送路として利用されていました。

しかし、時代の変化とともに1976年(昭和51年)に仙石河岸線は廃止されます。その後、この鉄道跡地を有効活用するため、1978年(昭和53年)から緑道としての整備が始まりました。西小泉駅から大泉総合体育館付近まで整備された後、さらに利根川付近まで延長され、現在のいずみ緑道の形が完成していきました。

数々の景観賞に選ばれた美しい道

いずみ緑道は、その美しい景観と整備された歩道環境が高く評価され、数多くの賞を受けています。

1987年(昭和62年)には、西小泉駅から南へ伸びる区間が日本の道100選に選定されました。これは全国の優れた道路景観の中から選ばれる名誉ある賞です。

さらに1988年(昭和63年)には手づくり郷土賞(やすらぎとうるおいのある歩道部門)を受賞しました。1994年(平成6年)には読売新聞社による新・日本街路樹100景に選ばれ、街路樹の美しさでも高い評価を得ています。

そして2004年(平成16年)には美しい日本の歩きたくなるみち500選にも選定され、全国でも魅力的な散策路の一つとして広く知られるようになりました。

イベントでにぎわう地域交流の場

いずみ緑道は散策路としてだけでなく、地域イベントの会場としても活用されています。大泉町観光協会が主催するイベントが年間を通して開催され、多くの人々が訪れます。

特に人気なのが、毎月開催されるグルメイベント「活きな世界のグルメ横丁」です。このイベントではブラジル料理をはじめ、さまざまな国の料理が並び、国際色豊かな食文化を楽しむことができます。

大泉町はブラジルを中心とした外国人住民が多く暮らす町として知られており、イベントでは本場のエスニック料理を気軽に味わえるのも魅力の一つです。

「花と芸術の散歩道」として人気のウォーキングコース

いずみ緑道は、ウォーキングコースとしても高い人気があります。特に「いずみ緑道 花と芸術の散歩道」は、新日本歩く道紀行100選シリーズの文化の道にも選ばれたコースです。

このコースは西小泉駅を出発し、城之内公園、いずみ緑道を通っていずみ総合公園まで歩き、そこから折り返して再び西小泉駅へ戻る約9キロメートルのコースとなっています。

コースの途中では、四季の花々や美しい樹木、そして数多くの彫刻作品を見ることができます。自然と芸術を同時に楽しめる散策路として、多くのウォーキング愛好者に親しまれています。

城之内公園といずみ総合公園を結ぶ憩いの道

いずみ緑道の北側に位置する城之内公園は、戦国時代の城跡である小泉城跡を整備した公園で、春には桜の名所として多くの花見客でにぎわいます。

一方、南側のいずみ総合公園には体育施設や広場などが整備されており、スポーツやレクリエーションを楽しむことができます。公園内には世界的彫刻家佐藤忠良によるブロンズ像も設置されており、芸術文化に触れることもできます。

この二つの公園を結ぶいずみ緑道は、町民の生活に密着した憩いの空間として大切にされています。

ブラジル文化を感じる西小泉駅周辺

散策の起点となる西小泉駅周辺には、ブラジル文化を感じられる飲食店やショップが数多くあります。ブラジル料理のレストランや南米の食材を扱う店舗などが並び、日本にいながら異国情緒を楽しめるエリアとして知られています。

いずみ緑道の散策を楽しんだ後に、こうした店舗で本格的なブラジル料理を味わうのもおすすめです。

花と緑と芸術が調和する魅力的な散歩道

いずみ緑道は、自然、芸術、歴史、そして国際文化が融合した魅力あふれる散策路です。四季折々の花や木々に囲まれながら、彫刻作品を鑑賞し、地域の文化や歴史にも触れることができます。

ゆったりと歩くだけでも心が癒されるこの緑道は、大泉町を代表する観光スポットの一つです。花と緑、そして芸術が調和した美しい散歩道を、ぜひ一度歩いてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
いずみ緑道
(いずみりょくどう)

館林・太田

群馬県