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武尊山

(ほたかやま)

武尊山は、群馬県利根郡みなかみ町、川場村、片品村の境に位置する標高2,158mの成層火山です。北アルプスにある穂高岳と区別するため、上州武尊山とも呼ばれ、日本百名山および新・花の百名山に選定されています。

形成と特徴

武尊山は、約120万~100万年前の第四紀に形成された山で、八つの主な峰から成り立っています。山頂には一等三角点が設置されており、標高2,000m以上の山としては珍しく、国立、国定、県立のいずれの自然公園にも含まれていない山岳です。山域は国有林であり、山頂周辺は林野庁によって武尊自然休養林に指定されています。

山名の由来と歴史

武尊山の名称は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征にまつわる故事から取られたとされています。この「武尊」の字を当てるようになったのは江戸時代と考えられており、山麓に点在する約30の神社が「武尊」と表記されるようになったのは明治以降のことです。武尊山の伝説は、近世に修験者が語りはじめたものであり、寛政年間に江戸八丁堀の行者たちが修験道を開設し、山岳信仰の霊場となりました。1850年(嘉永3年)には、前武尊に日本武尊の像が建立されました。

主な峰

登山とイベント

武尊山では、1990年(平成2年)から毎年秋に、郷土の登山家である山田昇・三枝照雄を称えた「山田昇記念杯登山競争大会」が開催されています。登山道は各方面から整備されており、中ノ岳付近の山腹には「笹清水」と呼ばれる水場や「凰池」と呼ばれる窪地があります。

周辺の山小屋

武尊山周辺の登山道には、以下の山小屋があります。

地理と周辺の山々

武尊山は、周囲に以下のような山々に囲まれています。

源流の河川

武尊山の源流は、利根川水系に属し、太平洋へと流れます。特に武尊川がその支流として知られています。

周辺の施設

武尊山の山麓には、スキー場や温泉地、キャンプ場などの施設が充実しており、登山やレジャーの拠点として多くの人々に利用されています。

スキー場

温泉地とキャンプ場

Information

名称
武尊山
(ほたかやま)

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