大理石村ロックハート城は、群馬県吾妻郡高山村にある石のテーマパークで、日本ロマンチック街道沿いに位置する人気観光スポットです。ヨーロッパの古城の雰囲気を体験できる施設として知られ、国内外から多くの観光客が訪れています。
このテーマパークの中心となるのが、スコットランドから移築・復元された本物の城館であるロックハート城です。中世ヨーロッパの雰囲気を再現した街並みや石造りの建物、教会、庭園などが広がり、日本にいながらヨーロッパ旅行をしているかのような特別な空間を体験できます。
城を中心に広がる敷地内には、歴史的な展示施設や体験型のショップ、レストラン、フォトスポットなどが充実しており、観光だけでなく結婚式やドラマの撮影地としても人気があります。ロマンチックな景観から「恋人の聖地」としても知られ、多くのカップルが訪れる場所でもあります。
ロックハート城の敷地内には、石造りの建物や庭園、教会などが並び、中世ヨーロッパの町並みを再現しています。歩くだけでも海外旅行をしているような気分を味わうことができ、多くの観光客が写真撮影を楽しんでいます。
城の外観や広場は映画やドラマの撮影にもよく使用されており、訪れるとどこかで見たことのある景色に出会うこともあります。
城内には、ヨーロッパから直輸入された商品を販売するギャラリーショップがあります。中世風のインテリア雑貨やアンティーク調のアイテムなど、ここでしか手に入らない商品が多数並んでいます。
モダンビスクドールやイタリア製の陶器人形、テーブルウェアなども人気で、ヨーロッパの文化や美意識を感じられるショップとなっています。
観光客に人気なのが、アクセサリー作りを体験できるストーンショップです。ここでは天然石を使ったオリジナルブレスレットを作ることができます。
自分の好きな石や色を選び、世界に一つだけのアクセサリーを作れるため、旅行の記念にもぴったりです。子どもでも簡単に作れるため、家族連れにも人気があります。
ロックハート城内にある世界のサンタミュージアムでは、津川雅彦が長年かけて集めたサンタクロースのコレクションが展示されています。
展示されているサンタクロースは1,100体以上にも及び、世界各国の文化や風習を反映したさまざまなデザインを見ることができます。
ヨーロッパ、アメリカ、北欧など、地域ごとに異なるサンタクロースの姿を見比べることができるため、子どもだけでなく大人にとっても興味深い展示となっています。
城内には世界の城ライブラリーも設置されており、世界中の城に関する書籍が約1,000冊収蔵されています。
ヨーロッパの城の歴史や建築様式について学ぶことができる貴重な資料が揃っており、歴史や建築に興味のある人にとっては魅力的な空間となっています。
英国の文豪ウォルター・スコットに関する書籍も多く、文学と歴史の両方を楽しめる知的な施設です。
敷地内にあるセントローレンス教会は、ロックハート家の一族であるローレンス・ロックハートに由来する教会です。
教会には18世紀のアンティーク・ステンドグラスが使用されており、色とりどりの光が差し込む美しい空間が広がっています。厳かな雰囲気の中で、ヨーロッパの教会文化を感じることができます。
この教会は結婚式場としても利用されており、ロマンチックな雰囲気の中で挙式を行える場所として人気があります。
城内には香水の部屋と呼ばれる展示室があり、世界中から集められた1,000点以上の香水が展示されています。
フランスやイタリアなど香水文化の盛んな国のコレクションを見ることができ、香りの歴史や文化に触れることができます。
ロックハート城は多くのドラマや映画のロケ地として使用されてきました。そのため城内にはサインギャラリーが設けられています。
ここには、訪れた俳優やミュージシャンなど700人以上の著名人のサインが展示されています。撮影に使われた台本なども展示されており、エンターテインメントファンにとって見逃せないスポットです。
「テディーの家」では、海外から集められた約200体のテディーベアが展示されています。
さまざまなデザインや年代のテディーベアが並び、かわいらしい雰囲気に包まれた空間となっています。子どもはもちろん、大人の来場者にも人気の展示です。
ロックハート城は、その美しいヨーロッパ風の景観から、多くのドラマや映画の撮影に利用されています。
テレビドラマ「相棒」では、Season4の第1話「閣下の城」で舞台として使用され、名誉城主である津川雅彦も出演しました。
また、ミュージックビデオの撮影場所としても人気があり、AKB48やGIRL NEXT DOORなどのアーティストがここで撮影を行っています。
ロックハート城は、NPO法人地域活性化支援センターが認定する恋人の聖地に選ばれています。
城内にはカップル向けのスポットが多く、特に人気なのが「スプリングベル」と「恋人の泉」です。
高さ20メートルの塔に設置された鐘を2人で鳴らしながら愛を誓うと、その恋が永遠に続くといわれています。また恋人の泉の水を飲むと、新しい恋が始まるというロマンチックな言い伝えもあります。
ロックハート城の前にあるビッグハートは、半円形の屋外レストランです。城を眺めながら食事を楽しめる人気スポットとなっています。
やまと豚のスパイシーローストやロングソーセージカレーなど、ボリュームのあるメニューが揃っています。
パトリシアは、開放感のあるオープンカフェテラスです。ペット同伴も可能で、ワンちゃんと一緒にゆったり過ごすことができます。
ベルギーワッフルや自家製スコーンなどのスイーツが人気で、観光の休憩にもぴったりの場所です。
ロックハート城は1829年、イギリスのスコットランド南部、サウス・ラナークシャー地方のカールークに建てられました。建設したのは、スコットランドの名門貴族であるウィリアム・ロックハートです。
当時の名称は「ミルトン・ロックハート・ハウス」と呼ばれており、カントリー・ハウス(貴族の邸宅)として建設されました。城館は地上3階、地下1階の構造で、約3,200トンもの砂岩を使用して造られた壮麗な建築です。
その建築様式は19世紀初頭のヨーロッパ建築を象徴するもので、重厚な石造りの壁や優雅な装飾が特徴です。ロックハート家の歴史とともに、この城館は長い年月にわたり家族の誇りとして守られてきました。
ロックハート家の祖先は、スコットランドの英雄王として知られるロバート・ブルースに仕えた騎士、サイモン・ロッカードであると伝えられています。
ブルース王が亡くなる際、「自分の心臓を聖地へ運んでほしい」という遺言を残したといわれています。その願いを託されたのがサイモン・ロッカードでした。彼は王の心臓を携え、遠く聖地へと旅立ったと伝えられています。
この伝説にちなみ、ロッカード家は後に「ロックハート(Lockheart)」と名乗るようになり、家紋には鍵(Lock)に囲まれた心臓(Heart)のシンボルが描かれるようになりました。この紋章は現在もロックハート城の象徴として残っています。
ロックハート城が日本へやって来るきっかけとなったのは、日本の俳優である津川雅彦の存在でした。彼は1987年、この歴史ある城館を購入し、日本へ移築するという壮大な計画を立てました。
当初は北海道広尾町に建設予定だったレジャー施設「夢の王国サンタ愛ランド」の中心施設として復元される予定でした。1988年には城の解体作業が始まり、城を構成していた石材は慎重に取り外され、日本へ輸送されることになりました。
解体された石材は約600トンにも及び、それらは30個の海上コンテナに詰められ、ヨーロッパからシベリア鉄道を経由して日本へと運ばれました。この壮大な輸送プロジェクトは、当時大きな話題となりました。
しかし、北海道での計画は資金問題などの事情により実現せず、ロックハート城は長らく行き場を失うことになりました。
その後1992年、群馬県沼田市の企業である株式会社サンポウが城を買い取り、高山村に建設中だった観光施設「大理石村」に復元する計画が決定しました。
復元工事には約15億円の費用が投じられ、延べ15,000人もの作業員が関わりました。こうして1993年4月6日、日本初となるヨーロッパの城館の移築復元が完成しました。
復元されたロックハート城は、高さ約20メートル、幅31.3メートル、奥行き22.3メートルという壮大な建築です。建築面積は約1,361平方メートルにも及び、日本にいながら本物のヨーロッパの城館を体験できる貴重な施設となっています。
また、津川雅彦はロックハート城の名誉城主として就任し、城内には彼が長年集めてきたサンタクロースコレクションを展示する「世界のサンタミュージアム」も設置されました。
大理石村ロックハート城は、日本で初めてヨーロッパの城館を移築・復元したテーマパークとして、非常に貴重な観光施設です。
本物の城を中心に広がるヨーロッパ風の街並み、歴史的な展示、体験型ショップ、結婚式場、ロケ地など、多彩な魅力が詰まっています。
歴史や文化に触れたい人、ロマンチックな景色を楽しみたい人、写真撮影を楽しみたい人など、誰にとっても魅力的な観光地です。
群馬県を訪れた際には、ぜひロックハート城を訪れて、中世ヨーロッパの雰囲気と歴史ロマンを体験してみてください。