群馬県 » 渋川・伊香保

赤城自然園

(あかぎ しぜんえん)

赤城自然園は、群馬県渋川市赤城町に位置する自然観察園で、現在はクレディセゾンが運営しています。広大な敷地を持つこの自然園は、四季折々の自然の美しさを楽しむことができ、多くの生物たちと触れ合うことができます。

概要

赤城自然園は、セゾングループの創設者である堤清二氏の「現代の子供たちに本物の自然を伝えたい」という理念のもとに誕生しました。この自然観察園は、スギやカラマツの荒れた樹林地を再編し、計画的に自然を保全しつつ、新たな生態系を創り出すプロジェクトとして設立されました。

敷地内は約120ヘクタールにわたり、マツやスギを中心とした雑木林が広がっています。また、東洋一の規模を誇るシャクナゲ園や北関東で生育するほぼ全ての昆虫と触れ合える昆虫園など、多彩なエリアが設けられています。

園内の主なエリア

赤城自然園は、「四季の森」「セゾンガーデン」「体験の森」の3つのエリアに分かれており、それぞれが異なる魅力を持っています。四季の森では、季節ごとの花や木々の変化を楽しむことができ、セゾンガーデンでは世界的なシャクナゲのコレクションを見ることができます。また、体験の森では、昆虫採集や自然観察などの体験が可能です。

四季の森

「四季の森」では、春には桜やシャクナゲ、夏にはアジサイやレンゲショウマ、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の風景を楽しむことができます。季節ごとの植物や風景を堪能できるこのエリアは、自然と触れ合う最適な場所です。

セゾンガーデン

「セゾンガーデン」は、世界的なシャクナゲのコレクションが集められたエリアで、特に春から初夏にかけては、色とりどりのシャクナゲが咲き誇ります。この美しい景観は、訪れる人々に深い感動を与えます。

体験の森

「体験の森」では、昆虫採集や自然観察が楽しめます。自然とのふれあいを重視しているため、敷地内は最小限の開発にとどめられており、訪れる人々は自然の中でリラックスしながら過ごすことができます。

沿革

赤城自然園の設立は、1971年に当時の西武都市開発がリゾート開発を目的に土地の取得を開始したことに始まります。しかし、堤清二氏が子供たちに自然との触れ合いを提供するために、リゾート開発ではなく自然観察園として運営することを決定しました。その後、1988年に西友に管理が移管され、1993年に一部がオープンしましたが、当初の運営は年間50日程度の開園にとどまり、赤字状態が続いていました。

2008年には西友がウォルマートの完全子会社となり、赤城自然園は閉鎖されることになりましたが、一部の社員が無給で管理を継続し、クレディセゾンが運営を引き継ぐことで、2010年に再オープンしました。現在では開園日が年間約150日と大幅に増加し、年間約5万人の入園者を迎えるまでになっています。

運営の方針

赤城自然園の運営は、入園料収入に頼らず、この自然園の思想に賛同する企業からの協賛金を大きな柱としています。パルコや良品計画などの旧セゾングループ企業に加え、日本IBMやNTTデータ、朝日生命、JCB、凸版印刷など多くの企業がオフィシャルスポンサーとなっています。

森林セラピー基地としての認定

2014年には、赤城自然園が森林セラピー基地として認定されました。森林セラピーとは、森林の中で心と体の健康を促進する取り組みで、赤城自然園はその美しい自然環境を活かして、訪れる人々に癒しとリフレッシュを提供しています。

赤城自然園の未来

赤城自然園は、自然とのふれあいを重視しながら、今後もさらなる発展を目指しています。基礎的なデータの収集や、フィールド状況と画像を連動させた利用システムの構築など、長期的な計画が進行中です。これからも、自然の美しさとその大切さを広める場として、多くの人々に愛され続けることでしょう。

Information

名称
赤城自然園
(あかぎ しぜんえん)

渋川・伊香保

群馬県